経験ゼロで入社して、まずは裏方仕事。並行して勉強会や研修で調理を少しずつ勉強し、1年目でキッチンを任されるようになりました。2年目からは希望してホールの仕事もしています。接客用語や敬語など、日本語で戸惑うことも多かったのですが、積極的に話しかけるようにしたところ、今では「また来たよ」と顔を覚えてくれる常連さんもできました。「おいしい!」の笑顔が何よりのご褒美です。
今のお店でベトナム人スタッフは私だけですが、みんな親切で何でも丁寧に教えてくれます。印象的だったのは、料理の名前を一つ一つ解説してくれたこと。そのおかげで理解が深まりました。また出身国ごとにLINEグループもあるので、公私を問わずいろんな相談をしています。その両方からアドバイスをもらい、ずっと苦手だった大勢でのミーティングでも自信をもって話せるようになりました。
入社前まで、生魚は食べたことがありませんでした。今はお店のメニューをほぼ制覇し、中でも「まぐろのレアカツ」が大好き。表面だけをサクッと揚げるのがコツです。研究を兼ねて、外で和食を食べることもありますが、うちの店が一番おいしい(笑)。「この味」をベトナムにも紹介したいので、出店の機会があれば店長として参加したいです。食材管理など勉強することは山ほどありますが、いつか叶えたい夢ですね。