入社してまず戸惑ったのは、料理を出すタイミングです。お客様の状況を見ながら、臨機応変に対応するのは本当に難しいことでした。先輩方に助けてもらってばかりで落ち込むことも…。でも、「できないことよりも、できることに集中しよう」と励まされて気持ちを立て直し、なんとかお店のペースについていけるようになりました。
調理の基礎は学校で学んでいたので、調理には自信がありました。でも、自信満々で出した唐揚げの形を美しく揃えるように先輩に指摘され、そこまでこだわるのかと驚きました。たとえ味は同じでも、形や盛り付けで料理が出てきた時の印象が変わってしまう。今は、お客様の「おいしい!」が聞けるまでが調理の仕事だと思って、取り組むようにしています。
キッチンでは最年少で頼ってばかりの私ですが、少しずつ周りも目に入るようになり、サポートできるようになってきました。改めて、忙しい中でもお店全体を見ている店長や料理長のすごさを実感しています。そんな人に1日でも早くなれるよう、次の人、次の料理、次にするべきことというように、少し先を想像して仕事をすることを心がけています。